継承するということ
2019-10-24
あと一週間で10月も終わり令和元年もラストスパートが近づいてきました。
そんななか、田川郡福智町でH様邸が新築工事の着工をいたしました。
この度お施主様のご両親が本家へと移り住むため、空くことになるこのお宅を
息子さんであるお施主様が新たに建て替えるということになりました。
秋空の下、長く住み慣れた住まいへの感謝を込めてお祓いをいたしました。
翌日から始まった解体工事では、「何かお宝が出るかもしれんね。」なんて
冗談を言いながらも、思い出の詰まった我が家が取り壊されていく様を
寂しそうに見つめるご両親をみると、お施主様だけでなくこの家を愛しんできた
人たちのためにもいい家を建てねばと、使命感で胸が熱くなりました。
そして10月吉日、解体が終わりきれいに整地され今度は新しく主となるお施主様の
家内安全と工事の安全祈願をこめて地鎮祭が執り行われました。
地鎮祭にはご両親もそろってご出席いただきました。
これまでお施主様のお父さんとお話しする機会が大変多く、長く住み慣れた住まいへの
想いとか、福智町やこの地域の歴史や習わしや文化とか、田んぼや畑や農業の話とか、
息子さんやそのお嫁さんやお孫さんへの想いとか、家の計画とは一見全く無関係に思える
ような話しですが実は、ここに住むお施主様にとってはとても重要で、引いては私たち
施工会社とっても大変貴重なお話しをたくさん聞かせていただきました。
この地に暮らすということは、ただ家を継承するだけでなくその思いや地域の人との繋がりも
継承しなくてはなりません。そのためにも家族が健康でそして長く安心して住める家、沢山の
人が集まれるようなそんな素敵なお住まいを完成させたいと思います。
Blog by kato